2017/11/09

  • 「手始めに」本 
0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる

0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる

  • 作者: スティーヴン・レヴィット,スティーヴン・ダブナー,櫻井祐子
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2015/02/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 僕らが培いたいのは、いろんな問題に取り組む際に、そこででてくる概念をいっぺんばらばらにして自力で再構築していく力。

 例えば僕らは、教育とか国家とか就職、それに失職や投票や教養なんかのことを議論するとき、いろんな概念が「そういうもの」として話の前提に無自覚に取り込またうえで、話を進めていく。「これから私たちには機械との競争が待っている!」っていう時の、私たちって誰のこと? そんな風にカテゴライズできる・してしまう裏にはどんな仕掛けがある? 競争ってなんのことなんだっけ? どんな文脈で語られているんだろう? そして話してるときの彼の顔をよーく見てごらん。どんな感情が見えるかな? それが何を曇らせて、何に力を与えているんだろう? 彼は何に囚われていて、何から自由なんだろう?...... この力(というか態度)はhackingやcrackingっていうのが元来意味していたところとたぶん同じなんだろうーーデータトラフィックのあまりの量に凌駕されず、自分を見失わずに立ち、果てはペガサスの背に乗って疾駆の風を体に感じるみたいなもの。(中二の体臭がするならポニーに変えな。ポニー - Google Search)

 そう、僕らはまずは一旦立ち止まって、あえて概念を脳内の雑然とした作業机の上にバラしてみる必要がある。あんまり上手くはバラせないかもしれない。脳解剖みたく、実物に自分の手で向き合ってみると色わけされていないのがわかって仰天したり、全部が繋がってるように見えてどういう部分が独立に扱えるのかわからなかったりで、モヤモヤが溜まることになると思う。全部がネチョネチョにくっついちゃってるのがわかって、助けてドラへもん!状態になると思う。でもやってみる。自分の手でゴニョゴニョと対象と取っ組み合ながらやってみると、いろんなことを自分がわかってなかったとわかる。そうしてるうちに、けれどいろんなことが前とは全然違うスケールで明らかになってくる。いつもの雑踏が独自の鼓動を打っているのが見えるようになる。文脈がミルフィーユみたく重層的になっているのが見える。バラバラにしてみたら、すでに作業机に乗っかっている物ととっつき合わせて、部品の意味を探ってみよう。新しい文脈の中に置き直してみよう。作業机があんまり小さくて参照物がそんなに見つからなかったり、広すぎていろんなものがあるから途方にくれちゃったりして、上手く意味づけできてるか自信が持てないこともある。(そうそう、ここではあんまりウンウンうならずに、ユーリカモーメントってを大切にしましょう。楽しく遊びましょう。)でもやってみる。あえて雑然さの中でやってみる。たぶん、僕も含めてほとんどの人はそんなことに慣れてなくて、考えの至らなさを発見することになって、途方にくれる。でもこれからは「永遠の昨日」は目に見えてプレゼンスを失っていく。既知のものが未知になり、常識は蒙昧を指すようになる。概念を支えている骨組みの部分に敏感であれとの圧力はこれまではそんな強くなかった。でも、もう骨組みがわかってなければ概念が使えなくなっていく。とくにこれからは人類最大の問題が戸口で控えてる。これは旧来の無自覚の枠組みではもう向き合えないんだ。そんななか、クリアに物を見たいじゃない。意識的に「理解」したいじゃない。グルーブなビートにチューニングしたいじゃない。ゼロベースでやろう。雑然な事物に意味を与えながら、文脈の複雑さに敏感になりながら、複雑な「マップ」を作ろう。そんでその果実はすごく実り多いものだと後になってわかるんだ。

 手始めにとりあえずこの本を読んでみよう。思考のノウハウの本だけれど、うーん、内容的にはヤバイ経済学の延長に思考法開陳の要素がプラスされたという感じ。まとまりがいいわけじゃあない。それでも、大笑いしながら読めて、ストーリー仕立てになってるから、身体感覚として実際にゼロベースで思考するっていうのがどういうことなのかがよくわかるような作りになっているので、その点とっかかりやすくておすすめ。薄い本だから、通学中にペロンチョとやってみてよ。

ps
こういう姿勢は組織の文化として根付かせていくんだ。制度institutionとしての文化の力はすごいのだ(ダロンアセモグル『なぜ国家は衰退するのか』)

 

 

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)

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  • 作者: 苅谷剛彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/05/20
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 何もそういう本を見たことがない人にはこれがとっつきやすいらしい。

 

 

  • プロセス化

※注意: 

 

 

 

 

ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

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  • 作者: 高田貴久
  • 出版社/メーカー: 英治出版
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世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方

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  • 作者: ドネラ・H・メドウズ,Donella H. Meadows,小田理一郎,枝廣淳子
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  • 思考を思考する

 

シャーロック・ホームズの思考術 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条 (ハヤカワ・ノンフィクション)

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